心理学は勉強になります
ここ数年、心理学の本を読んでいます。
心理学を勉強しようと思ったのは、仕事では、法的問題に直面されているお客様からお話を聞き、こちらから法的な結論や今後の進め方などをお伝えしていますが、何となくそれだけでは十分ではないように感じることが多くなって来たからです。
お客様の中には、メンタル面での不調を抱えている方がいらっしゃったり、事件の性質からすると背景にある心理的な事情をできるだけ理解することが必要となる分野がある、と考えるようになりました。
本を読んでいくと色々と勉強させられます。
例えば、法律相談、税務相談などの相談業務と、カウンセリング業務の違いを改めて認識させられました。
相談業務は、相談者の方へ、専門的知識に基づいた結論や解決策を提供する業務です。
他方、カウンセリング業務は、相談者への傾聴や共感的理解を通して、相談者の気づきを引き出させ、半ば無意識的に相談者の心理的安定や自己成長を促す業務です。
心理学的支援の方法には、いろいろなアプローチがあります。
フロイトに始まる精神分析的アプローチ、仕事の適性に関わる支援を通じて人の生き方を支援するキャリアカウンセリング、さらには、認知行動療法、家族カウンセリング、グループアプローチなど、様々な支援方法があります。
認知行動療法は、相談者との対話の中で、相談者の「認知のくせ」を発見し、相談者がそれを認識することにより、カウンセラーとの対話の中でその歪みを正していこうというアプローチです。
家族カウンセリングとは、たとえば、家族の中で精神的不調を抱えた患者がいた場合に、その患者の不調は、たまたまその患者に精神症状が出ているだけで、問題の本質は周りの家族に大きく起因していると考えます。
よって、この方法では、家族全員のカウンセリングを行なって、その中で家族の抱える問題点を発見し、その問題の解決を通じて患者の心の病の解決を図ります。
これは、不調を訴えた患者だけに、その問題に寄り添った支援を行なっても、一旦は患者の症状はよくなりますが後で再発することが多く、家族全体を通した支援をすることにより、その根本的な問題点を把握し解決を図ることが効果的であると考えられたことにより実践されたアプローチです。
この方法により、お子様の不登校やうつ、自閉症などの精神症状も劇的に改善することがあるようです。
グループアプローチは、患者となる方が、同じ悩みを持つ人たちとのグループ活動を通じて、自らの認識の誤りに気づき、自己実現を図るというアプローチです。
これは、断酒会、性犯罪や窃盗症などの再発防止プログラムに生かされています。
弁護士として刑事事件を行なっていると、このような再発防止の機会に遭遇することは多く、その内容を少しでも把握していることはとても勉強になります。
弁護士として、法律の専門家であると同時に、相談者の心の声にもできるだけ耳を傾けた上で、相談者のおかれた状況に配慮した業務を行っていきたいです。
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